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2019年12月2日 紙面から
子どもたちが見る前で、ゆっくりとキャッチボールする小熊=彦根球場で(黒田淳一撮影)
原点のマウンドで初心に帰った。中日の小熊凌祐投手(29)が1日、地元・滋賀で行われた「ふれあい野球教室」に参加した。チームから阿部、石川駿、遠藤とともに訪れた彦根球場は母校・近江高のすぐ隣。11年ぶりに思い出の詰まったグラウンドに立ち、気持ちを新たにした。
「やっぱり懐かしいですね。何も景色は変わってない。なかなかこういう機会もないので、元気になれますね」
同球場に立つのは高校3年の夏、滋賀大会の決勝以来。完投して12-5で母校を甲子園に導いた。月に2、3回は練習でも訪れていたグラウンド。「一番使っていた球場ですし、初心に帰られるというか、懐かしい場所ですね」。普段はあまり表情を変えないことで知られる男が、穏やかに頬(ほお)を緩めた。
野球教室の休憩時間には一人マウンドへ。ホームベースの方に目をやった。しばらく立ち尽くし、甲子園行きを決めたあの夏の光景を思い返した。感傷に浸りたかったわけじゃない。「来年はやるしかない。だめなら…という覚悟です」
今季は勝ちパターン継投の1人にも期待されながら、14試合、15イニング2/3にとどまった。原点に立ち返り、がむしゃらに取り組む覚悟はできた。
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