第99回全国高校ラグビー大会岐阜県大会の決勝は10日、岐阜市の長良川球技メドウであり、関商工が26―19で岐阜工を下し、2年連続39回目の花園出場を決めた。19―19の同点で迎えた後半23分、個人技で勝ち越しトライを奪ったCTB上野颯汰、前半終了間際にターンオーバーからトライを挙げたWTB中村海斗と、いずれも決定力のある2年生BKが躍動した。
上野と中村は、ともにU―17東海代表に選ばれる逸材だ。とくに上野は1年から花園を経験し、井川監督からも「うちのエース」と信頼は厚い。
後半15分、同点に追いつかれても焦りはなかった。「あのトライは大きかった」と指揮官が賛辞を惜しまない決勝点も、冷静に判断していた。「連続攻撃を仕掛けていれば、スペースができると思っていた。狙い通り」。外側に生まれたギャップを見逃さず、インゴールに躍り込んだ。
今季は下級生ながらリーダーの自覚があった。「新チームになってから、3年生ばかりに頼らず自分がしっかりやろうと考えていた」。武器は50メートル6秒1の脚力とタックル。「きょうは相手を一発で倒せたし、ボールも前へ運べた。満点です」と胸を張った。
一方の中村は今夏、関東や九州のU―17代表と対戦。5トライを挙げ、「スピードが通用する」と自信を深めた。そして何よりも、この試合への意識を高めたのは、今W杯の決勝戦だった。
実は、優勝した南アフリカが学校のある関市で事前合宿を張っていたのだ。実際に学校でも、決勝でトライを挙げたコルビ、マピンピの両WTBから指導を受けた。「僕もWTB。決勝で絶対にトライを取ってやろうと思っていた」。中村はしてやったりのトライに破顔した。
チームの目標は花園で2勝し、正月を現地で迎えることだ。目に焼きつけた南ア選手のプレーを大舞台でも再現してみせる。