東京五輪のテスト大会を兼ねた卓球のW杯団体戦最終日は10日、東京体育館で決勝が行われ、女子は日本が中国に0-3で敗れ、初優勝はならなかった。中国は9連覇。ダブルスは石川佳純(26)=全農、平野美宇(19)=日本生命=組がストレート負け。シングルスは伊藤美誠(19)=スターツ=が孫穎莎から2ゲームを先取したが逆転負けし、続く平野は劉詩〓に0-3で敗れた。男子は中国が韓国を3-1で下し、8連覇を決めた。
近づいたと思えば、離れていく。日本が卓球大国・中国にストレート負けした中、一矢報いることができそうだったのが、第2試合だった。
シングルスの伊藤が中国の若きエース孫穎莎から2ゲームを先取。王手をかけたものの、最終第5ゲームにもつれ込む。それでも、10-7と勝利まであと1点に迫った。自国開催で、来年の五輪会場。スタンドの雰囲気も完全に追い風だ。ところが…。
「最後の最後で相手はしのいでくるばかり。だけど、自分が攻め急いだことで、相手が思い切り球を打てるようになってしまった」(伊藤)
高速ラリーからのミスを連発し、孫穎莎の厳しいサーブにも押されて、まさかの5連続失点。土壇場から巻き返す中国の底力を見せつけられ、大会初Vの夢は断たれた。
そんな中でも、伊藤は収穫はあるといい、「この短期間で中国選手と競るところまでいけるようになったので、成長した実感はある。試合中にサーブを打つ位置や、戦術変更など試合中に切り替えていけたら、もっと強くなれるはず。五輪に向けて、いい経験になった」と話した。
とはいえ、石川、平野組のダブルス、平野のシングルスはともにストレート負け。馬場美香監督(54)は「私たちが成長しても、中国がさらに進化していくというのが実態。課題はすごくたくさんある」と評した。五輪テストイベントで宿敵と優勝を争ったが、改めてその差がなかなか縮まっていないことを思い知らされた。 (平野梓)