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モブから始まる探索英雄譚 作者:海翔
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第55話 新しい武器

短くなった休暇を過ごし、今日からダンジョン探索を再開することにした。

5階層に潜る前に新しい武器を試しておきたいので、まずは2階層に潜ることにした。

準備の為、魔核銃と魔剣に魔核を吸収させる。

限界まで吸収させてみたが、魔核銃はなんと魔核50個を吸収してしまった。おそらく100発撃てるのだろう。

魔剣は魔核3個まで吸収出来た。

両方の準備で魔核53個も使用してしまった。これで、またスライム狩りに励まないといけなくなった。


早速ゴブリンを発見して、魔核銃を発砲する。


「プシュ」


外れた。


「プシュ』 「プシュ」


慌てて2連射してそのうち1発が頭に命中してゴブリンが消失した。


「おおっ」


当てるのに少し慣れが必要だが、威力は申し分ない。しかも軽いしカッコいい。


今度は魔剣バルザードを試すことにする。

再度ゴブリンを見つけて向かうが、リーチが短いため今度は接近する必要がある。

ポリカーボネイト製の盾を構えて突撃する。盾でぶつかって接近してから右手で魔剣を突き出す。


「バシュ!」


さすが魔剣と思わせる切れ味と威力を見せ、あっさりとゴブリンを倒す事に成功した。

すごい威力と切れ味だがあまりに射程が短すぎる。

超近接戦限定だろう。投げナイフの要領で倒す事もできるかもしれないが、正直当てる自信がない。

ゴブリンだからこんなに上手く倒せているが、もう少し上位のモンスターだとこうはいかないだろう。

手で触れる距離まで近接しないと使えない。

かなり切迫した状況のみで活躍するピーキーな武器と言える。

やられかけた時の奥の手用として使っていこう。

できれば使う状況にならない事を祈りたい。


そして思いのほか使い勝手がいいのが、ポリカーボネイト製の盾だった。

今までよりもかなり軽い上に、透明である事が思いのほか良い。

盾越しに相手の挙動が見て取れるので、次の動作に備えることができる。

しばらく使用してみないとなんとも言えないが、これはかなりお買い得だったのではないだろうか。

できれば最初からこれを、勧めて欲しかった


当初の木刀に殺虫剤のスタイルから比べると飛躍的に装備がレベルアップしている。

このまま一気に進みたいところだ。


それからしばらくゴブリン相手に戦闘を繰り返して、魔核銃を練習し、動いている相手にも十発中八発か九発は命中させれるようになってきたので再度5階層に臨んだ。


なんかいつもより他の探索者が多い気がする。

多分隠しダンジョンが見つかったので、その話を聞きつけて集まってきているのかもしれない。


「おい、聞いてるか?隠しダンジョンの奥にエリアボスがいたそうだ。赤系の魔石と、なんと魔剣をドロップしたそうだ。どんな奴が最初に見つけたんだろうな?ソロらしいけど俺もあやかりたいもんだ。どこか他にも隠しダンジョンがあるかもしれないな」


「おふっ!?」


他の探索者の喋り声が聞こえてきたが、俺の個人情報ダダ漏れじゃないか。流石に名前までは伝わってないようだが、ダンジョンギルドって一体・・・・

とにかく知らんふりを決め込むしかないな。


とにかく俺は人目を避けながら隠しダンジョン内の探索を進めていく。


パープル色のヘルハウンドとピンク色のワイルドボア2匹に遭遇した。

この色は一体誰が考えたんだろう。もっといい色があるだろうに、なんていうバカな事を考えながらシルとルシェに指示を出す。


「1人1体づつ狩るぞ。俺が紫をやるから、後を頼む」


高速で動くヘルハウンドだが、通常個体より大きいので狙い易かった。


「プシュ、プシュ」


2発発砲すると同時にモンスターは消失した。

ボウガンが5本以上撃って仕留めれた事を考えると格段に威力が上がっている。


横ではシルとルシェがピンクのワイルドボアを片付けて終わっていた。

なんか今までになくスムーズにいけた。

今度の新装備すごいな。

この後しばらく戦闘を繰り返して自信を深めた俺達は明日6階層に挑むことにした。

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