今回は本坊酒造の北海道限定ウイスキー、岳樺(だけかんば)を飲みます。

国分北海道が企画したウイスキー

dakekanba_岳樺は、食品の卸売り商社、国分の北海道にある子会社が企画したウイスキーです。
国分北海道の岳樺はウイスキーに限定せず、北海道限定の製品向けのブランドとしても展開するそうです。

岳樺とは、カバノキ属の木で、白樺に比べると樹皮が赤茶みがかっていて、森林限界点に近い高所に生えています。

北海道ならではの木というわけでは無く、本州の高山帯にも生息しています。

本製品は、2019年10月16日にブレンデッドモルトウイスキーとして発売されました。

ターゲットを北海道に限定し、北海道民の嗜好にマッチしたモルト原酒をヴァッティングして造ったとのことです。

実際に製造を手がけたのは、マルスウイスキーを販売する本坊酒造ですが、ブレンデッドモルトと書いている辺り、信州蒸溜所のモルト以外(おそらくはスコッチモルト)も使われている可能性があります。

ウイスキーの要素を多く詰め込んだ秀作

では、ストレートから飲みます。
グラスに注ぐと、液色は少し濃いめの琥珀色、香りは白ブドウとリンゴが感じられます。

口に含むと、先に樽のウッディさが口に広がり、正露丸を思わせるピートも一緒にやってきます。
その後はリンゴ、白ブドウのフルーティな香りが続きます。

味わいは、ほろ苦さが先行し、後から果物由来の甘みがほのかにやってきます。
ノンエイジですが、アルコールからの辛みはあまり感じられません。

ロックにすると、柿や栗の甘い香りが現れて、奥からライム、シナモン、ウッディさもふんわりと訪れます。一方でピートやリンゴ、白ブドウは現れなくなります。

味わいは、苦味が強まり、甘みは奥の方から感じ取れるほどです。

最後にハイボールだと、再びウッディさが先んじて、シナモン、柿、リンゴと続きます。ピートも正露丸っぽさが伝わってきます。
味わいは、甘みがやっと主体となり、飲みやすさが増します。

信州の職人さんには申し訳ないですが、今迄飲んだマルスウイスキーの信州モルトでは感じられない香り、味わいが豊富に感じ取れ、おそらくはアイラモルトも含まれているかもしれないかな、と推測されます。

いわばワールドモルトに該当すると言えますが、どのような飲み方でも熟成感をしっかり感じられ、癖はあるもののきつさは抑えられているように感じます。

700mL、アルコール度数は43度、価格は5000円ほどです。ノンエイジのブレンデッドモルトとしてはお値段は高めですが、今の相場から考えると十分値段相応の出来に思えます。

<個人的評価>

  • 香り A: 樽香と正露丸を思わせるピートが先行する。あとから白ブドウ、リンゴ。加水で柿、栗、シナモン、ライムも訪れる。
  • 味わい B: ビターが前面に来るが、後から甘みがジワジワくる。加水で苦味は抑えられる。
  • 総評 B: モルトの出所はわからないものの、香り豊かで飲みやすく、損はしない。