独走状態から一転、息も絶え絶えのゴールだった。前日本記録保持者の設楽悠太(27)=ホンダ=は、スタートからハイペースで飛び出し、中間地点で2分近いリードを稼いだが25キロ付近でガス欠。37キロ過ぎで後続に飲み込まれ、2時間16分9秒の14位に沈んだ。
大会前の記者会見で「ほとんどの選手が後半の上り勝負と言ったので、後半ペースを上げられないくらい、前半に突っ込む。後半は何も考えず走る」と大逃げでのレース制圧を宣言。前半は思い描いた通りだった。だが誤算はここ数日落ち着いていた残暑。気温はスタート時の26・5度から、ゴール時に28・8度まで上昇。「(後半は)きつすぎて覚えてない」ほどの強敵だった。
「やり切った」と大逃げには悔いはない。一方で、収穫を問われると「特にないです」。今後についても「今は何も考えたくない。休みたい」とぽつり。気力を充電させてからレース戦略を練り直し、再び東京五輪のスタートラインを目指していく。