シンセサイザー 5号機

2005年05月06日更新

シンセサイザー5号機の基板の写真

[哀れ5号機の残骸。もうすぐ土に返る? ]

<失敗作....>

 忘れもしない1985年夏、マイコンボード・SHOCK-1で培った技術を基に夏休みを利用してオリジナルのマイコン・ボード&FM音源シンセサイザーを完成させるという目標を立てました。写真ではICソケットしか残っていませんが、SHOCK-1と比較するとかなりデバイスの数が多く大掛かりなものでした。夏休みの間、高校の課外講座に一度も出ずに頑張って制作しましたが、ハードウェアが完成したのは盆休みに入る頃でした。

 結局ソフトウェアは夏休み中には全然手付かずの状態で、ちょっとしたテストプログラムしか作れませんでした。それなりに動いていたのでハードウェアは完璧だと思っていましたが、全系を接続してみて思わぬトラブルが発生しました。マイコンボードとパネル基板を接続すると動きません、マイコンボード単体では動いていたテストプログラムですら暴走しているようです。パネル基板とマイコンボードを接続するケーブルを手で押さえると動いたり動かなかったりします。しかしパネル基板やケーブルには不具合個所は見つけられず、困り果ててしまいました。アマチュアがこういう不具合に見舞われると弱いですよね。私の場合、経験なし、測定器なしで打つ手なしでした。

 そんなこんなしているうちに夏休みが明けてしまい、文化祭の準備が始まってシンセサイザーの制作どころではなくなってしまいました。いつかは動かしてやろうと思ったのですが、結局原因が分からず5号機の制作を投げ出してしまいました。ギブ・アップです。今考えればCPUのバスにバッファを付けずに大量のデバイスをぶら下げたのと、同じくバス・バッファを入れずにマイコンボードとパネル基板の間を長いケーブルで接続したのが原因だと思うのですが.....

<一応、ハードウェアの説明など....>

 マイコンボードはSHOCK-1を高速化しメモリを増設したものです。ボード上にYAMAHA製FM音源LSIを2個搭載できます。ボード上のDMA機能を使ってモニタ・プログラムを入力・起動し、パネルからデバッグを行う予定でしたが、パネルを接続したところでトラブルが発生しモニタ起動には至りませんでした。

<5号機・仕様(目標)>
音源: 2オペレータFM方式(YAMAHA製 YM3526 (OPL) × 2)
鍵盤数 4オクターブ49鍵
最大同時発音数 9音(2系統9音ポリフォニック)
音色メモリ数 200パターン
CPU Z80A (4MHz)
ROM 2764 × 2 (16kB)
RAM 6116 × 1, 6264 × 2 (18kB)
UART 8251 (MIDI I/F用)
PPI 8255 (1) (コンソール用)
8255 (2) (鍵盤キースキャン用)


シンセサイザー5号機DMA部の写真

[5号機のDMA部・スイッチを操作してプログラムを入力する]

<勉強になりました>

 確かに5号機は失敗でしたが、山崎製作所は転んでもただでは起きません。この制作で様々なノウハウを蓄積しました。


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