- ライター
- 介川 亜紀、中川 寛子、村島 正彦
- 写真
- daj/amanaimages、岩舟 雄一、浦川 祐史、太田 実来子、桑田 和志、城山 勇治、studio track、寺尾 豊、林 安直、宮田 昌彦、諸石 信
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安藤 直人さん
工業化の20世紀が終わって、環境の時代が意識され、時を刻む材料がよいという評価に変わってくると思います。和の住まいには、木がある、土がある、草がある、紙がある。そうした時を刻める材料の集合体で、工夫されたものだと捉えることができるでしょう。
小堀 賢一さん
仏壇の発祥には2説があります。一説は天武天皇が685年、諸国の家ごとに仏舎を置き礼拝せよと命じたというもの。日本書紀に書かれており、実際に、飛鳥、白鳳、天平の時代につくられた仏壇も現存しています。
重川 隆廣さん
これからは、木・土・紙・畳など伝統的な材料を用いながら現代風な暮らしができる家が求められるのではないでしょうか。これらの材料を上手に使って、和の雰囲気が感じられる、現在の暮らし方に合う住宅をつくることは十分可能です。
池坊 由紀さん
日本の住まいと生け花の関わりを考えたとき、まず思い浮かぶのは、和室の床の間と生け花の組み合わせではないでしょうか。床の間は開口部の位置によって光の差し込み方が異なりますが、そこに飾る花も光の方向に合わせて形を変えるのが習わしです。つまり、生け花は人間が見て美しいかだけではなく、自然と寄り添いながら形…
梶浦 秀樹さん
私たちは京都の古い町家を再生して、一棟貸しで滞在施設として使っていただいています。それは自分の家が京都にあるような感覚を味わっていただきたいからです。
丸山 高志さん
世界中に米を食べる民族は少なくありません。しかし、白米そのままをシンプルにいただくのは日本だけです。白いご飯が艶やかな漆器に盛られたときの美しさ、そこに日本の文化の特徴が表れています。
斎藤 英俊さん
現代の住宅は新築、完成したときが最もよいとされます。ツルピカの建材で建てられた住宅は、あとは劣化し価値が落ちるだけです。一方、イギリスなど欧州の国々では、古い住宅に住まい手が手を入れながら価値を高めていくのが普通なので対照的です。
星野 佳路さん
和は画一的なものではなく、日本の各地域が独自に持っているものだと思います。私たちが日本各地に宿泊施設やリゾート施設をつくる際には、意識してその地域独特の素材を使いますが、それは和を取り入れているといえるでしょう。地元の方々は気付きにくいのですが、他の地域に住む日本人や外国人が魅力を感じる素材は、各地…
太田 明さん
建具とは、住宅と屋外との仕切り、部屋の仕切りなどに使われる建材を指します。戸(ドア)、窓のほか、昔ながらの和の住宅では障子、襖、欄間などが代表的ですね。こうした建具は木製建具、金属建具に二分されていますが、戦前は職人の手でつくった木製建具が主流でした。戦後になって、洋風の和室のない住宅が増えるにつれ…
森田 洋さん
住宅の材料としてい草・畳を見たとき、いちばん機能的に注目されるのは吸放湿性です。梅雨などの高湿度期は大気中の水分を吸収し、反対に冬の乾燥期には水分を放出します。日本の住宅で畳を使うのは、気候風土と密接に関係していて理にかなっています。
増田 勇さん
現在では、和室のない家がつくられるようになりました。たとえば一棟20戸、30戸のマンションで和室が一つもつくられない、なんていうことはザラです。急速に畳や、和の住まいの文化がなおざりにされていくのは残念でなりません。
セーラ・マリ・カミングスさん
今の日本人は、古くから受け継がれてきた日本の家は寒いし不便だと見捨てて、新しい住宅やマンションを好みます。本当にそれでよいのでしょうか? 時代に合わせて変化することは必要だけれど、何が本当に大事なのかを見極めなければ。
奥谷 舞子さん 池田 めぐみさん
神奈川県鎌倉市で築70年の古民家「蕾の家」を舞台に、日本のよさを発信する各種教室、イベントなどを主宰する奥谷舞子さん(28歳)。日本に目を向けるようになったきっかけは、大学の卒業旅行だった。
本山 広真さん 本山 瑞沙さん
「日本の家は、畳や土壁や木だったり自然素材でつくられていますよね。古くなって、味わいが増します。僕たちは、この家のように、大切に長く使われるような本物の家具をつくることが理想なんです」