cheeroブランドの自称USB 3.0 Type-C to Type-Cケーブル (型番:CHE-250) を買ったのでレビューを行います。
対象の製品
クイックレビュー
USB Type-Cの規格通りに設計・製造されていないケーブルです。
このケーブルを使用することによって接続した機器が破損するような可能性は低いですが、規格通りに設計・製造されていないため、USB 3.2の2レーン動作やAlternate Modeによるデータ転送を行うことができません。
開封・写真
詳細レビュー
eMarkerなし
USB Type-Cの規格で規定されている、両端がType-Cのケーブルは以下の2種類のみです。
「Full-Featured Type-C Cable」という単語を聞き慣れない人も多いと思いますが、USB 2.0ケーブル以外は全てFull-Featuredケーブルなので、「Full-Featuredケーブル = USB 3.Xケーブル」という理解でOKです。
そして、この記事で取り扱っているcheero CHE-250は「USB3.0規格に対応し、最大5Gbpsでのデータ転送が可能」と謳われているので、Full-Featuredケーブルに該当します。
すべてのFull-Featuredケーブルは “electronically marked” でなければならないと規定されており、eMarkerの搭載が必須となります。 (全てのE-MarkedケーブルはSOP’ Discover Identifyコマンドをサポートしていなければならず、そのためにはeMarkerを搭載する必要がある)
しかしながらUSBケーブルチェッカーによると、cheero CHE-250には規格で定められているeMarkerが搭載されていません。
ケーブルチェッカーだけでなく、実際にSOP’ Discover Identifyコマンドを送信する機器に接続してUSB PDアナライザでパケットを見てみましたが、SOP’ Discover Identifyコマンドがやり取りされている様子はなく、eMarkerの搭載を確認することはできませんでした。
配線不足
Full-Featuredケーブルの配線は上記のように規定されており、USB Type-Cに用意されている22個のピンすべてを結線する必要があります。
しかしながらUSBケーブルチェッカーによると、cheero CHE-250は「8ピン必要であるRx・Txのうちの4本」と「SBU1・SBU2」の合わせて6ピンが結線されていないという結果が出ました。
ケーブルを裏返して接続してみても、結果が裏返しになっただけで6ピンが結線されていないという結果は変わらなかったため、ケーブルチェッカーの不良ではなく、間違いなく必要なピンが結線されていません。
これらはUSB 3.2の2レーン動作やAlternate Modeで使用されるピンであるため、それらが結線されていないcheero CHE-250ではUSB 3.2の2レーン動作やAlternate Mode動作を行うことができません。
所感
やっぱり1,000円以下のUSB 3.X Type-C to Type-Cケーブルにロクなものはないですね。
この記事について
この記事で使用しているcheero CHE-250は、Amazon.co.jpのマーケットプレイス販売者「cheero mart」から、当サイトの管理人が自費で購入したものです。
この記事の内容は全て当サイトの管理人が書いたものであり、何者かがこの記事に対して報酬を支払ったり、事前にチェックを行ったりなどは一切していません。
この記事がお役に立ちましたら、hanpenblog[a]gmail.com宛に100円ほどAmazonギフト券を送っていただきますと、今後のテスト用USB Type-C機器の購入費と筆者のモチベーションに繋がります。
テストに使用した機器
- LimePulse USBケーブルチェッカー (製品ページ)