フィギュアスケート男子のネーサン・チェン(19)が1月の全米選手権で驚異的な合計342・22点をマークして3連覇した。2014年ソチ、18年平昌両冬季五輪金メダルの羽生結弦(24)=ANA=や全日本選手権王者の宇野昌磨(21)=トヨタ自動車=の最大のライバルは、2連覇を目指す世界選手権(3月20~23日・さいたま)に弾みをつけ、AP通信によると「自分でも驚いている。想像を超えた点だ」と語った。
1月27日のフリーは冒頭のルッツ、フリップ、トーループの3種類、計4度の4回転ジャンプを鮮やかに決めた。表現力を示す5項目でも身のこなしと音楽の解釈で10点満点が付く、ほぼノーミスの圧巻の演技。2連覇した昨年12月のグランプリ(GP)ファイナルの演技構成を変え、出だしに入れていたフリップを基礎点の高いルッツにして勢いに乗り「賢い選択だと思ったし、これでスタートを切れれば後も心配ない」と誇った。
全米は国際スケート連盟公認大会ではないため単純比較はできないが、チェンが出したフリーの228・80点と合計得点は、ルール改正後の世界最高となっている羽生のフリーの190・43点、合計297・12点を大きく上回る。昨年の平昌五輪は重圧に屈して5位に終わったが、出来栄え点の幅が広がった新たな採点方式で完成度の高いジャンプを武器に日本に乗り込む。 (共同)