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【一般スポーツ】

トヨタ・姫野、高ぶる初W杯 不安以上にワクワクの夢舞台へ

2019年2月2日 紙面から

ラグビーワールドカップについて話すトヨタ自動車の姫野=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで(中森麻未撮影)

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 ことしの9月20日に開幕、日本全国12会場で行われるラグビーW杯に向けて、3日から日本代表合宿が始まる。トヨタ自動車のFW姫野和樹(24)は、2017年のデビュー以来、圧倒的な攻撃力で、日本代表に欠かせない存在へと成長している。自身初の夢舞台へ、いよいよW杯イヤーに突入する。

 姫野が気持ちを高ぶらせる。「僕にとっては初めてのW杯なので不安もある。でもそれ以上にワクワクしているし、期待もしている」。明るい表情の背景には、ケガを克服し、競技に向き合えるという喜びがある。

 姫野にとって18年は、ルーキーながらトヨタの主将に抜てきされた前年以上に激動の年だった。スーパーラグビーのサンウルブズ、日本代表の活動が続き、ほぼ休みもなく、トップリーグ(TL)へと突入した。

 「シーズン序盤は満足のいくプレーができていた。タックルの成功率が90%以上あったし、1試合に2回以上、ジャッカル(密集で相手ボールを奪うプレー)もできていた」。課題だった守備面にも手応えを感じていた。しかしそんな姫野をアクシデントが襲った。昨年9月22日の神戸製鋼戦。試合中に右膝を痛め、途中交代を余儀なくされた。以降、1カ月以上をリハビリに費やした。

 「内容の濃い最近の2年間、チーム、代表と休みなくやってきた。ケガをしてしまい、抑えてきた『休みたい』というネガティブな気持ちが、決壊したダムの水のようにあふれてしまった」。気持ちを上げようともがいた。自分が今、どういう状態なのか、どうしたら良くなるのか、ノートに書き続けて、自分自身と向き合った。「時間はかかったが、自分と対話して、気持ちを立て直すことができたという点では良い経験だった」。ようやく前向きに捉えられるようになった。

日本-ジョージア 後半、相手をかわし突破する姫野(右から2人目)=2018年6月23日、豊田スタジアムで(浅井慶撮影)

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 復帰は昨年11月3日、代表のニュージーランド戦。「楽しみにしていた試合だったが、故障明けで自分のイメージ通りに体が動かなかった」と振り返る。その後のイングランド遠征で、8万1000人が入った敵地でのイングランド戦、W杯開幕戦で当たるロシア戦と貴重な経験を重ねた。

 昨年12月15日、トヨタでのTLの3位決定戦から1カ月半の休養を経て、再びラグビー漬けの日々が始まる。「W杯があるということで気持ちがぶれてはいけないと思う。ジャパンの選手として、自分が今、やるべきことは何かを常に考え、自分の能力を磨きあげていく」。自国開催のW杯へ、故障を乗り越えた姫野がついに始動する。 (伊東朋子)

 ▼姫野和樹(ひめの・かずき) 1994(平成6)年7月27日生まれ、名古屋市中村区出身の24歳。187センチ、108キロ。ポジションはロック、フランカー、ナンバー8。名古屋市御田中で競技を始め、春日丘(現中部大春日丘)高-帝京大。トヨタ自動車に入社した2017年から主将を務め、日本代表入り。初キャップとなった同年秋のオーストラリア戦で初トライを決めた。日本代表キャップは9。

 

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