【スポーツ】[フィギュア]昌磨、またも銀 次こそシルバーコレクター返上だ2018年12月9日 紙面から
またしてもシルバーコレクターの返上はできなかった。男子はショートプログラム(SP)2位で平昌冬季五輪銀メダルの宇野昌磨(20)=トヨタ自動車、中京大=がフリーも183・43点で2位となり、合計275・10点で2季連続の2位だった。ネーサン・チェン(米国)がSP、フリーともに1位の合計282・42点で2連覇した。また、同時開催のジュニアGPファイナルの男子フリーでは、初出場の島田高志郎(17)=木下グループ=がSP、フリーともに4位も、合計214・38点で3位に入った。 フィニッシュポーズのまま、しばらく動かなかった。いや、動けなかったのかもしれない。最終滑走だった宇野は、ある程度、自身の点数、自身の順位が分かっていたのだろう。「SPに比べたら、まだマシな演技だったが、もっといい演技をしたかったという心境」とぶぜんと振り返った。 この日は7つのジャンプのうち、4つで出来栄え点がマイナス点。特に冒頭の4回転サルコーを3回転とみなされると、続く4回転フリップも回転不足と判定された。得点源だった2つのジャンプで失敗すると、後半も精度を欠いた。ベートーベンの「月光」の旋律に乗って、最高難度レベル4のステップなどは披露したが、2つの連続ジャンプで着氷が乱れた。 「結果が求められた試合だと自覚していた。自分にちょっとあきれたところがある」 これで今年2月の平昌五輪を含めて、世界選手権や四大陸選手権など、フィギュア界における主要国際大会の銀メダルは一昨季の世界選手権(ヘルシンキ)から6大会連続だ。もちろん、世界トップレベルの実力がある証拠だが、勝ちきれないもどかしさもある。今大会もSPは「過去にない不調」と言う中で、首位と1・32点差の逆転圏内だったが、チェンに突き放されて終わった。 それでも、2016年のロンバルディア杯から個人戦21試合連続表彰台を継続中。14年のGPファイナルから21試合連続表彰台の羽生結弦と並んだ。シニアデビューの翌シーズンから3シーズンで達成している宇野の強靱(きょうじん)ぶりは証明している。ただ、宇野は謙虚にこう話した。 「それこそ、羽生結弦選手のように毎回プレッシャーに打ち勝って、素晴らしい結果を残して、素晴らしい選手に僕もならないといけないと思って、自分で自分にプレッシャーをかけるようにしている」。ちなみに0・50点差で敗れた1年前は「僕は満足して、この試合はよかった」と話し、五輪後も悔しさはにじませなかった。ひょうひょうとした20歳に芽生えた責任感と悔しさの自覚、これが世界一につながると信じたい。 (辛仁夏)
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