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【サッカー】

鬼木監督「自分たちのサッカー信じ貫いた」

2018年11月11日 紙面から

前半、中村(左)に指示を出す川崎の鬼木達監督=ヤンマースタジアム長居で(中西祥子撮影)

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◇J1第32節 C大坂2-1川崎

 柔和な笑みが絶えない。厳格な川崎・鬼木達監督(44)は「1年間の積み重ねが実を結んだ。悔しい思いはあるが、今日は喜びたい」と静かに話した。

 昨季王者として臨んだ今季、「何となく優勝を目指すのではなく、自分たちの力で連覇しよう」と選手たちに言い続けた。厳しさ、激しさ、練習で100%出し尽くすことを求めた。練習場での甘え、緩みは絶対に見逃さない。ボールを保持しながら攻め倒すスタイルを維持しつつ、「うまいだけじゃ勝てない」と、攻撃のための守備を徹底して植え付けた。

 分岐点で、重い決断も下した。5月の浦和、FC東京戦に敗れ、選手たちは動揺した。2015年10月以来、2年半ぶりの連敗に「チームの針がどちらに振れてもおかしくないような状態」(鬼木監督)だった。続く柏戦に敗れるようなことがあれば…。

 不穏な空気が流れる状況で、指揮官は出戻りエースの大久保を遠征メンバーから外した。英断だった。残り4分で投入した鈴木が決勝点を挙げた。今季初めてベンチ入りした男が一躍、ヒーローとなり、「チームの士気が上がる瞬間だった」。聖域なき起用法によって王者は目覚め、上昇気流に乗った。

 シーズン序盤は出遅れながら、首位と最大勝ち点13差をひっくり返した。「自分たちのサッカーを信じ、貫いた結果」とは鬼木監督。川崎が、常勝軍団に生まれ変わった。 (松岡祐司)

 

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