10/8の技術書典5にサークル主として参加してきました。 多少なり興味を持ってくれている人がいると勝手に思っているので、今回は、その話をしたいと思います。
これは誰向けの記事か
この記事は、以下のような人が気になりそうな情報を書いてます。適宜目次を見て飛ばしてください。
- 技術書典に行ってないけど、私を知っている人
- 技術書典に行ったけど、私のところは見てない人
- 技術書典で私のところの同人誌を買ってくれた人
- 次の技術書典で本を書こうと思っている人
- とりあえず、流れ着いた人
技術書典とは
このページを見ている人の多くはご存知だと思いますが、技術書典は、技術書の同人誌即売会です。
技術書典5は1日のイベントでしたが、約10341人が集まったとのことです。
前回が、6000人くらい。前々回が3000人くらいとのことなので、どんどん大きくなってる即売会、とのこと。
前回は入場するのに、当日配布される入場整理券を受け取ってから1時間ほどが必要でした。今回は、会場が広くなったので、比較的スムーズに入れたようです。(僕は、開始時に中にいたので、ツイッターを見て入手した情報)
はじめてサークル主として参加した
僕は今回サークル主として参加しました。要は本を書いて持って行って当日売っていたということです。
同人イベントにサークルとして行ったのは初めてです。
そもそも、即売会に行った経験も少なくて、人生ではじめて行った即売会は、去年のM3でした。
当時の感想は、以下に書いています。これが同人の世界にはじめて触れた瞬間だったように思います。
あ、違う。よく考えたら友達が買ってた東方のサントラを聞いてたり、大学の研究室で同人が好きな人がいたので、実際には同人の世界にはもう少し前の段階で触れていました。
はい。
で前回の技術書典4には一般参加者として参加しました。
それで、やっぱり同人イベントは、出展してる人が主役だよなー自分もなんか出したいなーと思いました。
というわけで、サークルとして応募して、本を執筆しました。
どんな本を書いたか
プログラマーとして働いている中で自分がしていたアンチパターンな行動とそれらの行動の理由やその行動について、今思うことを紹介した本を書きました。
技術書典でいうとこちらがサークル紹介のリンクになります。
コンセプト
実際にこのコンセプト通りに書けたかどうかはまだわかりませんが、僕が書きたいと思っていた本のコンセプトは3つあります。
- 実際の自分の経験を抽象化したエピソード
- 学びたいと思った人が一人で効率的に学べる
- 読んだ人の個人の力が上がる本
執筆中は、このコンセプトにあう内容になるように意識して進めました。
対象読者
対象読者は、ITエンジニアです。
一言でITエンジニアと言っても、熟練度が違うと思います。
ただ、今回は、初学者から中級者、ベテランまで、みんなに価値があるような形を目指しました。
どれくらい売れたのか
めっちゃ売れた
当日は、188部売りました。予定していた数の完売です。(200冊印刷して、色々考えて手元に12冊確保したので。)
11時にオープンしたのですが、12:15に売り切れました。だいたい1分に2~3冊売れました。
同人イベントというと「〇〇本です!よろしくお願いします!」みたいなことを言いながら、呼び込みをすると僕は思っていたのですが、売ってる最中は、「良かったら見本誌をどうぞ」「1000円になります」「すいません、現金のみになります」「ありがとうございます」「(めっちゃ売れる、どうしよう、ゆっくり話せない)」くらいしか声を出してませんでした。
まあそれは冗談でもう少し色々しゃべってますが、どちらにしても自分の予想を遥かに超えるスピードで売れました。個人的には興味を持ってくれた人と話をしたかったのですが、「ゆっくり話すことなく、どんどん売れて売り切れてしまった。」という状況になりました。
参考:被チェック数について
技術書典には、「チェックリスト」という機能があります。
気になったサークルにチェックを入れておいて、それを一覧で見ることができます。 まあ、一般参加者の人が使うブックマークみたいなものです。
でリアルタイムで自分のサークルについているチェックの数がわかります。
このチェック数なのですが、当日が終わる頃には410になってました。初めての出展だったし、一人で参加しているし、でまさかこんなにチェックがつくとは思ってませんでした。
デザイナー氏とと「ここでしか買えない感」「ネットで見つけるのが難しい情報」「誰向けの本かわかりやすい」とかが良かったのかなあ、とか話をしました。
どうやって書いたか
どうやって書いたのか、という話が興味ある人はいると思います。 むしろ半年前の僕なら気になります。
序盤
初めの方の話はここに書いてます。基本は、執筆する前の企画の話です。
上記の記事には、あんまり詳しく書いてませんが、今振り返ると以下のような点が良かったと思いました。
- 最終的に自分が表現したいことを最初にまとめておいたのが良かった。
- 自分が書いている本は、誰にどう見えて欲しくて、どういう価値を感じて欲しいか、そのために何が必要か、を最初に整理したのが良かった。
本記事に書いた対象読者やコンセプトに関係がありますが、上記の二つは執筆中の拠り所になります。
執筆中、特に一人での執筆中は「僕は何を書いてるんだっけ」「全部が微妙に見える」「終わりが見えない」「何を書けばいいのかわからない」みたいな状態になりました。そんな時、これらを見直すことで、自分が何をしていて、書いている文章や構造に何が足りないのか、を考えることができました。
こういう話を最初の段階で整理してなかったら、途中でしんどくなってやめてしまったか、よくわからない状態で出さざるを得ない状態になったんだろうと思ってます。(過去の個人の創作で経験あり)
中盤
途中はここら辺に書いてます。基本は、文章の流れや目次の構造を考える段階でした。
この段階でやっていたことは、以下のようなことです。
- タイトルを考える
- 主張を明確にする
- 文章を殴り書きする
- 参考文献を調べる
- 目次の構造を変える
この辺りでは、ネタを出して文章を殴り書きしつつ、本を買って調べたりしました。 そして、可能な限り間違ったことを言わないように気をつけながら主張を整理していきました。 また、その中で、分量や粒度に偏りが出てくるので、最初に考えたコンセプトとか対象読者の人が、どうやったら読みやすいか、というのを考えて、目次のリファクタリングを繰り返しました。
あと、この段階で友人のデザイナー氏を巻き込んで表紙を依頼しました。僕の抽象的なイメージだけ伝えて、「こういうのを表現するいい感じの表紙が欲しい」という丸投げをしました。(きちんと代金は払っています)
終盤
中盤から仕上げのあたりは、できあがった目次に対して文章を埋めて、埋めた文章をレビューしてブラッシュアップするのを繰り返す工程でした。
この辺りになると結構文章を書くのが辛くなってきます。というか一人でずっと同じ文章を見ているので、なんかよくわからなくなってきます。あと、前に進んでるのか戻ってるのかもよくわからなくなってきます。
そんな時、企画の時に書いた最終イメージを元に今進んでるのかどうかを考えていました。
あと、エディタ上で文章を編集していると同じ場所をずっと編集してしまって、前の方は質が上がっていくのに後ろの方は全然修正されない状況になります。というかそういう状況になって、前の方ばかり修正してしまう罠にはまりました。
それの対策として僕の場合、殴り書きしたものを紙に印刷して、それに自分で赤ペンを入れてました。その後、赤ペンの指摘をPC上で反映して、再度印刷して赤ペンを入れる。という流れにしました。
この方法をとると、同じ箇所に対してできる指摘がスペース的な問題で限られるので、自分の目が全体に渡ります。俯瞰的にも見れるし、印刷した版に日付を入れておけば、前に進んでいることを実感できます。
あと、この方法をとって、印刷したものをいつもの喫茶店で赤ペンいれてたら隣に座った漫画家(業界歴20年)の方に添削してもらえるという特殊なイベントも発生しました。
妻やデザイナー氏にもレビューを手伝ってもらって、どんどん文章がわかりやすくなっていきました。
入稿
そして、入稿した話はこのあたりに書いてます。
非常に感慨深い気持ちになりました。
入稿した後
入稿直後は、チェック数が86でした。本当に何人の人が買ってくれるのかわからなくて、200でも在庫になるんだろうなと思ってました。
入稿できたことを受けて、締め切りがあるから、ひとまず本にできたな。ということをかみしめたりしました。
入稿した後は、ブースを作るために100円均一に行きました。
当日が近づくにつれて被チェック数が伸びてきて、前日には被チェック数が200を超えました。
とりあえず、連絡手段があれば後から再販するとか連絡できるだろうと思って、前日にconnpassグループを作って見ました。(現時点では、7名の方が参加してくれている。)
ついでの情報。実は、 #mtb_beta執筆タグ のツイートが僕とデザイナー氏のいるSlackに流れるようになっていて、自分の進捗管理とか進捗共有にもなっている。
終わり
今回、一人で同人誌を執筆し始めて、色々考えてひとまず最後まで行けてよかったなあと思っています。
ありがたいことにツイッターで以下のような感想もいただくことができました。
そういえば、技術書典当日、売り切れた後にブースで見本誌を出していたら、見本誌を読んで感想をもらうことができました。
役にたつ本がかけたようでよかったなあと思っています。 また、少しずつ続編を書いていきたいなと思っています。後、再販を希望する話もあったので、それも検討していきたいと思ってます。もう少ししたら。
では、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。