■進む、本の電子化
帝国データバンクは同社の企業データベースから、8月時点で出版取次および書店経営を主業とする企業2,528社を抽出して「出版取次・書店経営業者の経営実態調査」を実施し、その結果を9月21日に発表した。書店経営業者には店頭販売を行う書店のほか、中古書店やネット販売も扱う業者も含まれている。■よく本を読む人ほど、電子書籍を利用
一方、株式会社マクロミルは、15歳から69歳の男女2,000名を対象に本や書店に関する利用意識を調査し、その結果を9月25日に発表した。調査期間は8月14日から15日にかけて。しかし、読書の頻度別の利用率は、「週に1冊以上」読書をする層で「紙の書籍」が32%で「電子書籍」が40%になり、電子書籍の方がやや多い結果となった。特に「1日に1冊以上」読書をする層では「電子書籍」が12.2%で「紙の書籍」を9ポイント上回り、読書の頻度が高い層ほど電子書籍を利用する傾向が高かった。
電子書籍を選ぶシーンでは、「電車やバスなどで本を読む」(41.7%)と「家で本を読む」(40.7%)が4割超。以下、「旅行や出張などで本を読む」「面白いかどうかわからない本を買う」「暗いところで本を読む」の順で多かった。
出版関連業者の経営は苦戦が続いている中、読書の習慣がある人ほど電子書籍の利用率が高くなっている。また大切な本は「紙の書籍」を、持ち歩く場合には「電子書籍」を選ぶなど、目的やシーンに応じて使い分けも進んでいるようだ。
サイトウ イサム[著]、加藤 秀行[著]