豚日記42
豚歴1年3月12日 晴れ
昨日は全くやる気が出ず、ずっと高台から糞ド田舎貧乏村を見ていた。
遠くから眺めている限りは村がどうなっているのかわからなかったが、昼過ぎた頃に早馬が街道を駆けて行ったんでまずは安心した。
夜には広場に明かりを持った村人が集まり、暫くして村はずれの墓地まで移動してた。
ゴミクズ共でも死人に罪はないし少なからず悲しむ人間もいるだろう。決別の為の祭祀はこういう時こそ重要だ。
マリアと別れた後攫った二人をティエラに託すと「想い人が去るのを見越して新しい性奴隷を連れてくるド畜生」だと笑いながら言われたが、それは仕方がない。甘いものは別腹だと昔から言うだろう。それにド畜生ではなく豚畜生だ。
二人は姉妹で名前はエリィとミリィというらしい。昨日は泣きじゃくって俺にはどうしようもなかったんで女共に丸投げにしたが、今日の朝飯時には豚畜生共に怯えながらもノラの手伝いをしていた。
やっぱ良いわ、メイドが居るって。やっと奴隷ハーレムらしくなってきたぜ。
糞やかましいマリアがいるとこんなことできなかったんで素直に嬉しい。
ありがとよ、マリア。そっちは地獄だろうがこっちは天国だ。
明るいブラウンの髪に茶色い瞳のクリっとした目が可愛らしい姉妹で、ボブカットにしてて身長がちょっと高いのが姉のエリィ、お下げ髪でちっこいのがミリィだ。歳はクララよりちょっと年上で十代半ばから後半ってところか。いきなり性奴隷として扱うのは酷なんで慣れるまで暫くはノラの手伝いだな。
ゴリさんの嫁で豚畜生共を子供のように扱うノラのそばにいれば豚畜生共から手出しされることはないし集落の生活に慣れるのも早いだろう。性奴隷として調教するのはそれからの話だ。
夕方近くになって糞ド田舎貧乏村に領主様の使いの御一行がやってきた。いつぞやの姫騎士の件で貸しがあるマリアの手引きだな。
今回は先頭が立派な鎧を着た従者君で姫騎士がそれに続く形だ。こっちもどうやら上手く行っているらしい。
糞ド田舎貧乏村もそのうち只の糞ド田舎平穏村になりそうだ。
第一章 集落と周辺の環境を良くすることにした 完