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気付いたらオークになっていたので日記をつけることにした 作者:藤屋順一

第一章 集落と周辺の環境を良くすることにした

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豚日記27

豚歴1年2月17日 雨


雨が降っててやる気が出ないんでダラダラしてた。

最近折角オークになったのに何でこんなに働いてるんだろうと思う。

折角、という言い方は良くないな。

それじゃ俺が豚畜生になりたいと努力して豚畜生になったように聞こえる。

オークになってしまったのに何でこんなに働かにゃならんのだろうか。

が正しいか。

そんなどうでもいいことを日記に書くぐらいだ、このままじゃ人に見せられない恥ずかしいポエムとか書き出すかも知れん。

まぁ、今でも人に見せられるようなシロモノじゃないがな。

今日は豚畜生共も大人しいし、女共も雨宿りで調理場に集まってのんびり談笑していた。

多分俺についてのえげつない悪口で盛り上がってるんだろう。女は怖いからな。

クララは生まれつきメクラで糞ド田舎貧乏村でまともな教育も受けられず育ったんで言葉は話せないが話を聞いて理解することはできる。

それを考えると女共の話す言葉が全く解らず伝えることもできん俺の方が弱者だ。どうだ、参ったか。

そのうちダラダラしてるのにも飽きて屋根が雨漏りしていないか見に行ったら所々雨漏りしてたんで修繕してた。

その後ティエラに枝と葉っぱを編んだ屋根の上手い作り方を聞に行って女共と一緒に教わった。この作業なら女共でもできるだろう。

俺を破滅させる謀を始める前に屋根づくりでもさせようと雨の中使えそうな材料を集めて女共のところへ持って行って屋根づくりをさせたら、作業している内にやっぱり女子トーク始めだした。きっと明日の晩飯は俺のバーベキューだな。



豚歴1年2月18日 晴れ


雨が止んだんで小屋づくりを再開した。

前に掘ってた柱を立てる穴が水たまりになってていきなりやる気が削がれたんでそのまま柱を立てようとしたら現場監督のティエラにドヤされた。俺は大工じゃなくて怠惰と暴食の化身であるオークなんだよ。畜生。

溜まってた水を掻き出して乾かしている間に柱や梁を切ったり組み合わせるための切り欠きを削ったりしてた。

午後になって穴が乾いたんで整地中の畑に行って柱の土台にする適当な石を集めて来て穴に放り込み、その上に柱を立てて穴を埋めてやった。

大きさは二メートル×四メートルくらいで柱が六本。なんか柱が立つとソレっぽくなってなんか嬉しかった。良くない傾向だわ。

畑の方はゴリさんとノラがリーダーになって整地を進めて今まで育ててた作物も植え替えられてた。

暴力による恐怖政治の賜物だな。豚畜生十匹も働かせてたらそりゃ作業も捗るわ。

こっちはティエラとマリアによる恐怖政治で働かされてる。嫌な世の中だ。

晩飯は今日もバニラが狩ってきた獲物だ。俺のバーベキューじゃなくて助かったぜ。

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