「LGBT「生産性なし」自民・杉田議員の寄稿が炎上」(毎日新聞2018年7月21日)ご本人は一部だけでなく、全部を読んでからにしてくれと言っているようですが、読む気にはなりません。こちらの音声でも同じようなことを言ってしまっているからです。これ自体、はっきりと差別意識が丸出しです。
「自民党の杉田水脈(すぎた・みお)衆院議員(比例中国ブロック)が月刊誌への寄稿で、性的少数者(LGBTなど)について「LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子どもを作らない、つまり生産性がないのです」などと書き、ネット上で炎上している。」
この問題は、生産性という言葉を使っていますが、子を産むか否かという価値基準によって人を区別してしまっている点です。そもそもLGBTに税金を掛けるのか否かという言いがかりもよくわらかないんです。
別にどういった性趣向があろうとも、LGBTに属するというだけで税金が使われているわけではなく(LGBT理解のための社会のインフラ整備のために税金は使われますが、その人のために特別に税金が使われているわけではありません)、現在、夫婦としては扱われてはいませんから、税法上の優遇処置もありません。
この杉田氏は、もっぱらLGBTを攻撃したいだけ、その理由は子を産まないからということに尽きてしまうわけです。
杉田氏は、ネットで叩かれることについて、こうも述べています。自民党にいて良かっただそうです。
それでこの杉田氏を大臣クラスの自民党議員が応援の声を掛けてくれているというのですが、どなたですか。
ここで匿名にしなければならない理由はないと思うのですが、何故、匿名なのでしょうか。
やっぱり実名だと差し障りがあるというくらいの自覚はあるからなのでしょうか。
またネット上で、この杉田氏の主張を絶賛しているのは、決してLGBTに理解を示す層とは思えません。むしろ敵意剥き出しの人たちでしょう。
自民党の大臣や議員たちは、定期的に子どもを産まない女性(産まない、産めない、いろんな事情があります)たちに対する攻撃を繰り返しています。最近では、二階博自民党幹事長の「「子ども産まない方が幸せ、勝手なこと」が有名です。
「「子ども産まない方が幸せ、勝手なこと」自民・二階氏」(朝日新聞2018年6月26日)これまでも女性は子どもを産むロボットだとか言いたい放題だったのですが、そんな自民党だからこそ、杉田氏の主張には親和性があるのはむしろ当然なのです。
「自民党の二階俊博幹事長は26日、東京都内で講演し、「子どもを産まない方が幸せじゃないかと勝手なことを考えて(いる人がいる)」「皆が幸せになるためには子どもをたくさん産んで、国も栄えていく」などと述べた。」
それが自民党なのです。今回の杉田氏の言動もその延長線上にあります。
生まれてきた子どもたちを優遇すること自体は私は問題ないと思うのですが、現実の政治は、生まれてきた子どもたちに対しても明らかに冷たい政治です。酷暑の中でも小学校や中学校にエアコンすらも入れてもらえていませんし、まだまだ教育格差もひどすぎるのです。
すべての分野において冷たい政治と言っても過言ではありません。
「待機児童はいないという杉田水脈氏の珍論 萩生田氏のママがいい ならば育休に対応する期間の所得保障を実現してください」
なお、生産性のないという基準が障害者差別などに通じるものであるという批判も向けられています。これまでの自民党の福祉分野についての冷たい政治からみればそのような批判ももっともなのですが、それだけだと批判としてはずれるように思います。