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間取り図を描いてもらうと、間取り以外のことが書かれて、それがとてもおもしろい。
間取り図を見るのが好き、という人はけっこういる。ぼくも好きだ。引っ越しの予定がなくても、なんとなく街の不動産屋店頭に貼られた間取り図を眺めて、あれこれ想像する。楽しい。
以前、「間取り図ナイト」というイベントをよくやっていた。変わった間取り図を紹介するだけの内容だが、これがとても人気だった。やはり世の中には間取り図ファンはけっこういるのだ。 そのイベントでは来場者の皆さんに「現在住んでいる/住んでいた家の間取り図を描いてください」とお願いしていた。それがとてもおもしろいので、その紹介をしたい。
もっぱら工場とか団地とかジャンクションを愛でています。著書に「工場萌え」「団地の見究」「ジャンクション」など。
前の記事:「尻尾にあんこが入っていないたい焼きを求めて」 人気記事:「マンションポエム徹底分析!」 > 個人サイト 住宅都市整理公団 みんな上手すぎる!「間取り図ナイト」の主催は森岡さん。それにぼくと、そしてDPZライター仲間の大塚さんもレギュラーで登壇していた。長野や名古屋、福岡など全国で開催したものだ。なつかしい。
で、そのイベント会場でお客さんに書いてもらった間取り図は、ぼくがすべて大事に保管してある。数百枚ある。今回はその中からいくつかご覧いただこう。 まず、とにかくみなさん間取り図描くのがとてもうまい。それにびっくりする。 こういう用紙に描いてもらう。ご覧の通り、すごく上手! 魅力的。
戸の引きちがいなどもちゃんと描かれている。すばらしい。
イベント会場でいきなり描いてもらったとは思えないクオリティ。
このレベルの間取り図がざくざくと提出されるのだ。ほんとうにびっくりした。
なにがすごいって、広さがちゃんと描き分けられているのがすごいと思う。面積を正確に描くのはかなり高度なスキルだ。 これはおそらく、日本の間取りが畳を基準に広さを表現しているからだとぼくは推測している。 畳がしっかり描かれた作品。床の間とおぼしき場所の木目表現もぐっとくる。いい。
きちんと描かれた「和室6畳」と、それを基準とした各室の広さのちがいが見事に表現されている。これがさっと描けちゃうのってほんとすごいと思う。
畳という共通モジュールの優秀さを感じる。考えてみれば、そもそも「間取り図が読める」ということ自体がすごいことなのではないか。
例えば、海外に行って不動産屋を見ると(見るんです。たぶん多くの間取り図好きが同じように海外でも見ちゃうはず)、間取り図が掲示されていることが少ないの気づく。 香港の不動産屋店頭。
外観や部屋の中の写真はあるが、間取り図はない。
これも香港。日本の不動産屋と同じようにガラスに貼られているが、文字しか書かれてない。
間取り図があったのはこのひとつだけ。味わい深いいい図だ。
パリもロンドンも、同じようなものだった。「物件紹介にはなにはともあれ間取り図が必須」というのは日本特有かもしれない。そして、それはもしかしたら畳のおかげかもしれない。今後の研究が待たれる。
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