カティサークとは、イギリスで紅茶を運搬するために作られた帆船の名前で、19世紀後半に建造されました。
当時はいかにして早く紅茶をインドや中国から輸送するかがビジネスの勝負となっていて、当初は1年以上かかった輸送を、カティサークは4か月ほどで届けられるようになりました。

しかし、蒸気船が実用化され、地中海と紅海を連絡するスエズ運河が開通すると、風のない運河を渡ることができず、輸送の中心を蒸気船に奪われてしまいました。カティサークが紅茶の輸送に使われたのはわずか9年でした。

その後は羊毛輸送に使われ、ポルトガルに売却された後で石炭などの輸送に使われました。

cuttysark1922年にイギリス人船長によって買い戻され、カティサークの名前に戻されるとともに修復されました。
その翌年に、その雄姿をラベルに使ったブレンデッドウイスキー、カティサークが誕生しました。
日本でも30年以上前から輸入されていて、比較的なじみのあるスコッチのブランドでもあります。

使用されている銘柄は、スぺイサイドのグランロセス、マッカラン、オークニー諸島のハイランドパークなどです。

いつものようにロックで飲んでみると、アルコールの刺激があるものの、ともにシェリー樽原酒の持つ華やかな香りがやってきます。一方でスモーキーな香りは抑え目です。
マッカランのシェリーオークが、これでもかといわんばかりのシェリー樽原酒の香りを持っていたので、その影響が強く出ている気がします。

味わいはアルコールの辛みが強めで、奥から青りんご、ナッツの味が後を追ってきます。それでも全体的にはあっさりした印象があります。

ブレンデッドでもとっつきにくい銘柄がありますが、カティサークはウイスキーを飲みなれていない人でも華やかな香りに魅せられるブレンドになっています。

価格は700mlで1000~1200円ほど。スーパーやコンビニでも売られているので、比較的手に入りやすいです。

ちなみにカティサークには、モルト原酒のみを使ったカティサークモルト、さらに熟成を進めた12年、18年があります。

<個人的評価>
・香り A:シェリー樽原酒の華やかな香りが支配する。癖が少ない。
・味わい B:香りと裏腹にあっさり、さっぱりした味。ハイボールでも行ける。
・総合評価 A:万人受けする味と1000円強の価格は魅力。日常飲むウイスキーとしてはうってつけ。