津波被災地に菜の花の巨大迷路
東日本大震災の津波で大きな被害を受けた南相馬市の沿岸部に、地元の住民などが手入れをしている巨大な菜の花の迷路がことしも完成し、多くの親子連れが訪れて楽しんでいます。
震災の津波で77人が犠牲になった南相馬市原町区の萱浜地区では、地元の住民やボランティアが、地域に笑顔を取り戻そうと、毎年、巨大な菜の花の迷路を作り、大型連休にあわせて開放しています。
去年の3倍近いおよそ2.2ヘクタールの農地に植えられた菜の花は、ちょうど見頃を迎え、オープン初日の28日、親子連れなど多くの人が訪れました。
迷路は難易度の違う2つのコースがあり、子どもたちは、背丈ほどの高さに育った黄色い菜の花の間を元気に走り回っていました。
地元の小学1年生の男の子は、「行けなさそうなのに行けるところがあって、迷ったけど楽しかった。菜の花もすごくきれいでした」と話していました。
企画したグループの代表で、津波で家族4人を亡くした上野敬幸さんは、「震災直後は、涙しかなかったような場所だが、この迷路を通して少しでも笑顔が戻れば、亡くなった人も喜んでくれると思う」と話していました。
菜の花の迷路は5月6日まで毎日開放され、5月5日と6日には、写真教室も開かれるということです。