北朝鮮、ミサイル発射と核実験中止を表明 核実験場廃棄も
北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は21日、核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)などの発射実験を21日以降は中止し、核実験場を廃棄すると伝えた。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が前日の党中央委員会総会で、「いかなる核実験も中長距離、大陸間弾道ミサイルの発射実験も必要なくなり、北部の核実験場も使命を終えた」と述べたという。金委員長は1週間後の27日には、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と軍事境界線の板門店で会談する予定。
KCNAによると、核・ミサイル実験中止と核実験場廃棄の目的は、経済成長と朝鮮半島の平和を追求するためだという。
2007年以来となる27日の南北首脳会談に続き、金委員長は6月初めまでに前代未聞の米朝首脳会談をドナルド・トランプ米大統領と開く予定。実現すれば、米国の現職大統領が北朝鮮の最高指導者と初めて会うことになる。
金委員長の声明発表を受けて、トランプ大統領はツイッターで、「北朝鮮があらゆる核実験を中止し、主要な実験場を閉鎖すると合意した。これは北朝鮮と世界にとって、とても良い知らせだ。すごい進展だ! 首脳会談を楽しみにしている」とツイートした。
トランプ大統領は19日には、「北朝鮮が非核化を実現すれば、輝かしい道が手に入る」と発言していた。
同様に、韓国の文大統領も19日、北朝鮮は「完全な非核化」の用意があると述べたと明らかにしていた。文大統領は、南北首脳会談と米朝首脳会談の成功を確実なものにするため、「大胆な想像力と創造的な解決策」が求められていると呼びかけた。
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昨年にかけて北朝鮮は核実験やミサイル発射実験を重ね、11月には米全土に到達できるICBMの開発に成功したと表明していた。これに対して、国際社会が国連安全保障理事会で決めた経済制裁を重ねたほか、米国は独自の制裁に加え、トランプ氏が激しい口調で金委員長と舌戦を交わした。
しかし今年に入ると、金委員長が元日の「新年の辞」で、韓国・平昌冬季五輪への選手団派遣提案など融和姿勢を示したのを機に、北朝鮮と韓国の高官級協議が相次ぎ、韓国との間のホットライン再開など緊張緩和が進んだ。
ホットラインで4分17秒にわたり、北朝鮮当局者と会話した韓国政府関係者は地元メディアに、「まるですぐ隣にいる隣人と話しているみたいだった」と述べた。
(英語記事 North Korea 'halts missile and nuclear tests', says Kim Jong-un)