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三菱地所はALSOKやAIベンチャーと共におもてなし

 同じく商業施設やオフィスビルを数多く抱える三菱地所も、別のAIベンチャーと組んで、2018年1月に東京駅近くの新丸の内ビルディングでカメラとAIによる顔認証を使った、新しいおもてなしサービスの実験をした。

 新丸ビルを巡回しているALSOK(綜合警備保障)の警備員が不審者などに対応するだけではなく、カメラがとらえた「困っている人」「迷子」「急病人」「小さな子供連れ」「車いすに乗っている人」などを、すぐさまサポートできるようにするのが実験の狙いだ。

 通路の天井に設置した実験用のカメラで、まずAIが人の存在を自動検知し、さらに顔や目の位置、向き、視線まで判別する。その結果を色分けして監視画面に表示し、警備員のスマートフォンにも情報を飛ばして、現場に駆けつけてもらう。この場合は顔認証というよりは、来店者の行動分析といったほうがいいかもしれない。

来店者の姿や顔と目、向き、視線などをAIが判別し、行ったり来たりしている人(道に迷っている人)やきょろきょろしている人、車いすに乗っている人などを監視画面に表示。即座に近くの警備員のスマートフォンに通知して、駆けつける
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新丸の内ビルディングでの実験で、三菱地所が天井に設置したカメラ(赤枠)
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 この技術を開発したのは、ABEJAと同じく深層学習を得意とするPKSHA Technology(パークシャテクノロジー)。AI研究の第一人者である東京大学大学院工学系研究科の松尾豊特任准教授の研究室の出身者が立ち上げたスタートアップ企業である。「Vertical Vision」と呼ぶ画像認識エンジンで、人や顔、表情の検出や動作分析をしている。

 ALSOKの警備員にとっても不審者に遭遇するより、困っている人や急病人の対応件数のほうがおそらく多いだろう。それだけに警備員には道案内や応急措置といった、警備とは違ったスキルが求められる。ALSOKはこうした「多能工型警備員」を今後、増やしていく計画だ。

通路を「行ったり来たり」して困っていそうな人をカメラの映像からAIが見つけ出し、サポートするためにALSOKの警備員が駆けつけて道案内する
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