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いつかアジアの国々と合作作りたい 舞台「アミューズ・ミュージカルシアター」 大里洋吉会長インタビュー

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いつかアジアの国々と合作作りたい 舞台「アミューズ・ミュージカルシアター」 大里洋吉会長インタビュー

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 大手芸能プロダクションのアミューズが、「アミューズ・ミュージカルシアター(AMT)」を東京・六本木にオープンした。映画、ドラマ、K-POPに続く新たな韓流コンテンツとして注目されている韓国ミュージカルを中心に上演する。アミューズの大里洋吉会長(66)は、「アジアのミュージカルの拠点にし、いつかはアジアの国々と合作ミュージカルを作りたい」と熱く語る。

 ■韓国作品に魅了

 大里会長が韓国のミュージカルに注目し始めたのは4年ほど前。ソウルの劇場街・大学路(テハンノ)で小劇場のオリジナルミュージカルを見るようになり、その魅力にはまったという。

 「若い才能がどんどん新作を作っていて、その技量とエネルギーは目を見張るものがあった。オリジナリティーもあって、役者も日本より数段うまい。何より面白かった」と高く評価する。

 AMTは、旧ブルーマンシアター(901席)を改装。ミュージカル向けに音響機材などを入れ替え開場した。オープニング作品は5月19日まで上演中の「カフェ・イン」(ソン・ジェジュン演出・作詞・台本、キム・ヘヨン作曲)。2008年、韓国初演作で、大里会長が「出演者は2人だけなのによくできていて、とにかく好きな作品だから」と選んだ。

 ■第一線の俳優が出演

 舞台はおしゃれなカフェ。女性バリスタのセジンは毎朝、自分の恋愛定義を店の黒板に書き込むのが大事な日課。しかし、午後6時以降はソムリエのジミンがカフェを任されることになり、ジミンは毎夜、セジンの恋愛定義を勝手に書き直す。会ったことのない2人は黒板を通して神経戦に。セジンに興味を持ったジミンは、ジョンミンと名前を偽りカフェにお客として向かう…。

 出演はダブルキャストで、(5月)6日からはク・ウォンヨンとイ・スが出演している。K-POPアイドルではなく、韓国ミュージカルの第一線で活躍する俳優が出演するのもAMTのこだわりだ。

 「愛らしい展開と音楽が魅力。セジンは純粋な心を失わず前向きで明るい性格。そんな普通の女性を演じられるのが幸せ」とク・ウォンヨン。

 ジミンとジョンミン、全く性格の違う役柄を演じるイ・スは「コメディーならではの緻密に計算されたスピーディーな展開で、いろんな感情がわき上がる愛すべき作品。普遍的なラブストーリーなので、日本のお客さまにもストレートに届くと感じています」と話す。

 ■若者にも手軽な料金

 AMTのもうひとつのこだわりが料金だ。「宮」「ジャック・ザ・リッパー」「光化門恋歌」「ウェルテルの恋」など韓国ミュージカルの来日公演の良席が9800~1万6000円の中、SS席平日7800円、土日祝日8800円と安く設定。さらに、見切れ席などはテハンノシートと名付け3000円(当日券のみ)で用意する。

 大里会長は「若いころにロンドンで見た舞台が私の原点。若い人が気軽に見られるようにして、大好きなミュージカルを身近な文化にしたい」と力を込める。

 大里会長は韓国映画「シュリ」(1999年)を日本に紹介した韓流ブームの仕掛け人の一人だ。AMTのロビーには岡倉天心の「ASIA IS ONE(アジアは一つ)」の言葉が掲げられている。今後も、広くアジアのエンターテインメントを視野に入れていくという。

 「こんなに近くの韓国に才能があるんですよ。文化の交流からパワーが生まれる。クリエーターの育成のためにミュージカルアカデミーも創立したいし、やりたいことがたくさんある。まずは、日韓合作ミュージカルを作りたい」と夢は広がっている。(田窪桜子(おうこ)/SANKEI EXPRESS

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 ■おおさと・ようきち 1946年、青森市出身。立教大学卒。69年、渡辺プロダクションに入社し、ザ・ピーナッツやキャンディーズなどのマネジメントを手掛ける。78年、アミューズを設立。サザンオールスターズをはじめ数多くのアーティスト、俳優を育てあげ、アミューズグループを牽引している。

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 ■韓国ミュージカル 1966年の「こっそりいらして」が韓国初のオリジナルミュージカルとされる。83年上演のブロードウェーミュージカル「Guys & Dolls」がヒットし海外作品も注目を集める。90年代から小劇場のオリジナル作品が急増。日本でも上演された「サ・ビ・タ」(95年初演)は4000公演を超える。韓国ミュージカル協会によると現在、年間約50の海外作品、約100のオリジナル作品が上演されている。政府や民間も若いクリエーターへの支援制度に力を入れており、大学など演劇を学べる学校は100以上あるという。

 ミュージカルをビジネスコンテンツにと注目が高まる中、今月(5月)下旬に韓国ミュージカル関係者約20人が来日。韓国コンテンツ振興院主宰でセミナー「日韓ミュージカル産業の協力と発展について」(5月24日、韓国文化院ハンマダンホール)と交流会が開かれる。夏には韓国ミュージカルの制作者、投資家、劇場関係者らが集まる演劇祭「2013 ソウル・ミュージカル・マーケット」(8月5~12日、ソウルの忠武アートホール)が開催される。

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 ■ク・ウォンヨン 幅広く活躍する実力派。「カフェ・イン」には2008~09年のシーズンに出演。昨年は、「風月主」の女王役で注目を集める。ほかに「壁抜け男」「光化門恋歌」「ゾロ・ザ・ミュージカル」などに出演。

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 ■イ・ス 2004年、「キム・ジョンウク探し」でミュージカルデビュー。「カフェ・イン」は09~10年シーズンに出演。11年の「冬のソナタ」に主演。ほかに、「コーヒープリンス1号店」「サ・ビ・タ」などに出演。

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