2017年1月17日(火)
東京五輪、パラオが事前合宿 常陸大宮市と合意
組織委会長ら視察
- 書道に挑戦するパラオのフランク・キヨタ五輪組織委員会長=常陸大宮市抽ケ台町
2020年東京五輪・パラリンピックで、常陸大宮市は16日、宮城県蔵王町と合同で誘致に取り組んでいるパラオ選手団の事前キャンプ実施で同国と合意、内諾を得たと明らかにした。同国五輪組織委員会のフランク・キヨタ会長ら4人が同市を訪れ、市内の西部総合公園体育館や市民球場を視察。キヨタ会長は「規模が大きく素晴らしい。キャンプ地として優れている」と印象を話した。合意書締結の調印式は3月中旬に都内か4月上旬にパラオのいずれかで行う方向で、日程の詰めを急いでいる。
事前キャンプを巡っては、県内で同市を含め、県と市町計8件が海外選手らと地域住民との交流を促進する国の「ホストタウン」に登録されており、登録自治体を含め計26市町が誘致の意向を示している。県によると、県内で相手国との間で事前キャンプ実施で合意したのは同市が初めて。
パラオの五輪組織委員会一行は、15日に同市で開かれたクロスカントリー大会に出席するため来日。14日夜、三次真一郎市長、蔵王町の村上英人町長と会談し、両市町での事前キャンプ実施で合意した。パラオは東京五輪に陸上、水泳、柔道、重量挙げ、レスリングで出場を予定している。
会談の中で、同組織委は天皇、皇后両陛下の訪問を記念して同国ペリリュー州の祝日とした4月9日、パラオでの調印式を要望したのに対し、両市町は本年度内に都内での調印を検討。両市町で設立した推進協議会は、レメンゲサウ大統領ら関係者の渡航費や宿泊費、会場費など約400万円を予算化しており今後、日程調整などに入る。
組織委一行は16日、同市抽ケ台町の市立大宮中(白井浩之校長)を訪れ、生徒と交流。柔道や剣道、書道、音楽の授業を見学した。書道では「平和」と書き、音楽は琴の演奏に参加。キヨタ会長に書道を指導した大森ダイヤさん(13)は「難しそうな顔をしていたが、上手に書けたと思う」と話した。
その後、体育館で交流会が開かれ、キヨタ会長がパラオの自然や文化を紹介。生徒などからの質問にキヨタ会長は「多くの野生動物がいる。タロイモを食べ、フルーツを食べているコウモリもうまい。人気スポーツは野球」などと丁寧に応答した。終了後、「質問の質が高く感動した」と話した。 (蛭田稔)