サンタ高速移動の捕捉に対する情熱
サンタクロースのモデルとなったのは4世紀ごろのローマ帝国の聖職者・聖ニコラスだ。貧しい家の3人の娘のために、聖ニコラスが煙突から金貨を投げ入れたという逸話が、サンタクロースが空から家々の煙突を通って子どもにプレゼントを届ける物語の由来となったとされている。
子どもが寝静まった夜中にトナカイのソリに乗ってやってくるサンタ。誰も見たことがないサンタだからこそ、人々はその姿の捕捉に夢を描く。
米国とカナダが共同運営する北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD:ノーラッド)は1955年からサンタクロースの追跡事業を行っており、2014年からは「Santa Tracker」という特設ウェブサイトを設けてクリスマスイブの日のサンタの動きを公開している。
また近年はGoogleも「Santa Tracker」という30カ国語対応のウェブ・アプリサービスを提供している。
サンタの「移動能力」に対する関心は高く、アニメや童話の世界を現実の科学で読み解く人気のシリーズ本『空想科学読本』や世界中の多くのブログ等で、クリスマスイブの夜のサンタに求められる移動速度や必要能力がおもしろおかしく語られている。
記事による違いはあれど、総じて「10億人の子どもに一日でプレゼントを配りきるためには、1秒間に5千~1万世帯にプレゼントを配りきることが必要。東京ドーム数個分の荷物を抱えて、マッハを超える速度で移動しなくてはならない」という類の試算だ。
確かにサンタがクリスマスイブの一晩に一人で世界中の子どもにプレゼントを配りきるとすれば、その高速移動は尋常ならぬこと。松尾芭蕉の忍者説と同じく、我々は超人的な速度で動く人物が好きらしい。
このサンタの移動速度に関する探究は既に発信されている他稿に譲るとして──多くの方に「通商」への関心を持っていただくことを企図するこの連載。今回はサンタの通商論点について触れてみたい。
クリスマスに子どもがプレゼントを受け取ることができるのは、イブの晩のサンタの高速移動だけによるものではない。プレゼントを準備する過程での、“妖精”たちの極めて地道な準備があることにも気づくだろう。
2013年からNORADのサンタトラッカーの日本の映像がなくなりました。ちょっと残念です。
今年は復活するかなあ。
ちなみに、サンタトラッカー映像のルドルフ(トナカイ)の鼻が赤く光るのは、ミサイル以上の高速で飛ぶため空気摩擦で高温になって赤く光っているのだと、子供に説明しています(笑)
さて、サンタをまだ信じている末っ子(小学生)に「クリスマスプレゼントは何が欲しい?」と聞いたところ「サンタクロースを捕獲する道具が欲しい」だと。私も子供時代にサンタを捕獲してみたいと思っていた。さすがわが子だ(笑)(2017/12/22 10:23)