英国と欧州連合(EU)は12月8日、ようやく英国のEU離脱交渉を前進させる合意にこぎつけた。この合意がどれほど大きな意味を持つかについては、少し立ち止まって考える価値がある。
英国のメイ首相は7日の夜、長い冬の夜を各方面との折衝に費やす中で、単一市場に事実上留まる方針を承諾した。英国がEUと合意したのは、アイルランドと北アイルランドとの間の国境と、北アイルランドと残りの英国との間の規制を同じにするということだ。
つまり、このことは、英国政府は今後も、EUと様々な規制を合わせていくしかない、ということになったということだ。
「メイ氏は事実上、裏口から単一市場に忍び込もうとしている」と皮肉をいうのは簡単だが、今回の合意は英国のEU離脱に伴う影響を考えると非常に重要だ。そして同時に、この合意は、英国のEU離脱が本当に進み始めているという現実をしっかりと認識させる出来事でもある。以前考えられていたものより大きな妥協を勝ち取るものだということがスピーチで明らかにされた、EUと協力関係を築くと、そういうものになる。
今回の合意は、メイ氏が9月にイタリアのフィレンツェで行った演説が土台となった。そして、今回の合意で英国は当初予想されていた以上に、EUとの協力関係を維持する形を保ちつつ離脱するということが明らかになったということだ。
残留派には、強硬離脱の可能性が消えたのがせめてもの救い
ユンケル欧州委員長は8日、英国のEU離脱について自分は今後もずっと後悔することになるだろうが、今は未来に目を向けるべき時だと語った。彼は正しい。
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