ガールズ・バンド日本代表!2008年のメジャー・デビュー以来、ガールズ・バンド・シーンのトップランナーとして活躍し続けるSCANDAL。
この度の『teena RED book~Girls' Band Edition~』発刊にあたり、SCANDALのあるべき姿から、最新作
『HELLO WORLD』についてまで語ってもらいました。
カッコいいバンドだな、憧れてきて良かった、
この人たちの音楽を聴いてきて良かったって、
ずっと思えるようなバンドにしなきゃなって思います。
- 2014年12月3日リリースの最新作『HELLO WORLD』ですが、これまでの作品とは趣きが異なった印象を受けました。これからSCANDALはどういった方向に向かっていくんでしょうか?
- RINA:音に関しては、ロック度という意味ではマイナスしたなと思ってて。よりナチュラルな曲を作りたいっていうのがあったので、優しい音作りを心がけながらやった曲も多くって。まあ、「お願いナビゲーション」「Runners high」とか尖った曲もあるんですけれど、柔らかい音もちゃんと取り入れて、気持ちいいアルバムができたなと思っています。
- 以前から、SCANDALは既存のルールに縛られないって言ってましたけど、それは今後も変わっていかないと?
- RINA:その時やりたいことを素直にやっていけたらなと思う。楽しいと思えるように。
- そこは今も大事にしてるということですね。
- RINA:そうですね。
- こんなバンドになりたいっていう目標みたいなのはありますか?
- MAMI:セルフ・プロデュースできるようになってきたし、このままその調子でいければ、と思ってます。で、以前よりも生活の中に作詞作曲っていうのが入ってきてるというか、なんか自然と歌詞だったり曲だったりを生み出せるようになってきているので、それがもっと身近になればいいなって思います。今回の曲も自分達の中から自然と生まれたものばっかりなんですよ。
- 確かに無理していないというか、ナチュラルな感じがしました。
- RINA:リアリティがある曲が増えましたね。
- 年相応ってことなんですかね。
- MAMI:そうですね。これからもっと自然に生み出せるようになっていったらいいなと思います。
- バンドの自然児としてはどうですか(笑)?
- TOMOMI:自然児としてはですね(笑)、日常的にチョイスしてもらえるような音楽をやっていけたらいいなと思ってて。それは制作の面にも繋がっているような気がしているんですけど……今まではライブ中心で考えてきたんですよ、ライブで盛り上がる曲をやろうだとか、ライブで盛り上がるようなアレンジをしようとか。
- ライブ目的?
- TOMONI:そう、ずっとライブを目的として曲作りをやってきて、間違ってはいなかったと思ってるんですけど、プラスCDになった時にCDでのベストなかたちを作りたいなと。ライブとは別の考え、ライブはライブ用にアレンジすればいいやみたいな気持ちになってきて。日常的に選んでもらえるものを作りたいっていう感じですね。
- HARUNAさんはどうですか?
- HARUNA:デビュー前から何かと海外には行かせてもらっているんですけど、ワールド・ツアーと謳って今回初めて行くところも合わせて8カ国も周らせてもらうのはすごく嬉しい。もっともっといろんなところに行きたいと思うし、ワールドワイドなバンドでありたいなと思います。
- ガールズ・バンド・シーンを牽引しているバンドとして、思うところっていうのは? teena的には、SCANDAL ×teena× ESPミュージカルアカデミーのコラボ企画『SCANDALコピーバンド&ヴォーカリスト・コンテスト』も昨年に第5回目を迎えたわけですけど、年々すごいことになってきてますよね。エントリーも増えているし、演奏レベルも高くなってきてます。面白いのが、年々、出場者のみなさんの選曲も変わってきてて、それって、ファンの方も成長していってるというんですかね。
- RINA:うーん、このバンド好きで良かったなって永遠に思えるようなバンドでありたいとはすごい思います。例えばコンテストに参加してくれたみんながこれからステージに立つ人になった時に、SCANDALの音楽を聴いてバンドマンになったんだとか、好きな音楽はSCANDALなんだって、人に言った時にちゃんと誇れるような自分たちでありたいというか。
- なるほど。
- RINA:涙流すほど好きになるって、すごいと思うんですよ。だから、カッコいいバンドだな、憧れてきて良かった、この人たちの音楽を聴いてきて良かったって、ずっと思えるようなバンドにしなきゃなって思います。
- それって大変というか、かなりプレッシャーじゃないですか?
- MAMI:でも、やっぱり好きっていうことに恥じない自分たちでいたいなって強く思うんで。
- 自然にやりつつって感じなんですかね。
- RINA:そうですね。ひっぱっていくみたいな感じは、あるようでないというか……。自分たちでそう言うの照れくさいのもあるんですよね。まあ、一番いいものをずっと続けて長くバンドをやりたいっていうのもあるんですけど、なんかそういうところで大事にしているのは、一番でひっぱっていくとかいうのを意識し過ぎないことっていうか。だから、ガールズ・バンド・シーンを牽引するバンドになってどうですか?っていう質問に違和感を感じるんですよね。
- なるほど。でも、5回もコピーバンド・コンテストやってきて、参加者も何組かメジャー・デビューしているわけで、それを考えると背筋が伸びるというか……。
- TOMOMI:仲間が増えるのはすごい嬉しいなって思います。
- そういう感じなんですね。
- TOMOMI:そう思うし、コピーバンド・コンテストのためにバンドをやってるんじゃなくて、その先を見据えてバンドをやってるんだと知った瞬間に、すごく嬉しいなって思います。
- 確かに。コンテスト参加後、高校卒業後もバンドを続けている子たちは多いですよね。
- RINA:ガールズ・バンドって、何十年もやるのが難しいと思うんですよ。女性としていろいろなポイントが出てくるやろうし。でも、長く続けてるガールズ・バンドってカッコいいなって。それが一番いいんじゃないかなって、すごい思うんですよね。
- 今年はワールド・ツアーということで、今後は海外も視野に入れた展開をしていくんですか?
- HARUNA:「私たちのことをもっと知って!」みたいな、アピールはそんなにないけれども、今、ネットもすごい普及してるし、SNSを通していろんな人からメッセージをもらうし、例えば、アニメの主題歌でSCANDALを知った人が、それ以外の曲も聴いてくれて好きになってくれたりとか、そういうのって嬉しいじゃないですか。きっかけはバラバラだったとしても、やっぱりそうやっていろんな人と音楽を通じて出会うことができるのはいいなと思うし、日本だけでそういうものを済ませたくないなっていう思いはあります。……知るきっかけはいろいろあっていいし、別に日本とか海外とか、関係ないなと思ってます。
- 今年もコピーバンド・コンテストを開催することが決定しました。しかし、こんなに続くとは思わなかったんじゃないですか?
- MAMI:そうですね。それに、回を重ねるごとに、選曲もどんどんコアになってきてますよね。
- 最初の頃は(演奏)曲が被ってたりしてましたよね。
- MAMI:あとは、エフェクターとかを駆使して、音作りもしっかりやってきてくれてるのはすごい嬉しいですね。
- 技術だけじゃなくて、バンドとしてのアンサンブルもうまいこと仕上げてくれてますよね。
- RINA:去年のコンテストもバランス良かったですね。
- TOMOMI:あと、組んで半年とかのバンドもいたけど、全然半年だとは思えないというか。
- 結成から半年後のSCANDALはどんな感じだったんですか?
- HARUNA:半年ね。めちゃくちゃでしたよ。その頃、(大阪城公園の)城天(ストリートで初めてライブを30分やったんですけど、とてもライブとは呼べなかったです。
- 昔、ライブ中にドラム・スティックが飛んじゃって、曲中にも関わらずそれを拾いに行ったって話してましたよね。
- RINA:それ、まさに初めてのライブの時ですね。私たち、バンドのステージっていうものを知らなくて。元々ダンスをやってたんで、ダンス・チームのMCなんですよ。なので、全員が前に整列してしゃべるみたいな。
- えっ!?
- RINA:知らなかったんですよ。だから、変やと思わずにやってました。
- 今度それ、やってくれません(笑)。
- RINA:もう怖いです(笑)。
- TOMOMI:次の曲はなんとかです。どうぞ!って(笑)。
- RINA:普通なんですよ。教えてくれないから、誰も。
- HARUNA:ダンス・チーム、ダンス・スクールでは、それが普通なんです。
- RINA:でも、コピーバンド・コンテストに参加してくれるバンドって、私たちを観て真似してくれてるから、衣装のお揃い感だったり、(ステージングに)ダンスを組み入れたりとか、それが当たり前のバンド・スタイルだと思ってやってくれているんですよね。そういった意味では、自分たちがっていうんじゃなくて、ガールズ・バンドも新しい時代になっているのかなって思います。
女の子が楽器を持ってくれてるっていうことがすごい嬉しいから、
これからも続けてもらいたいし、
いつか同じステージに立てる日が来たらすごく素敵だなと。
- SCANDAL以前以後で、(ガールズ・バンドの)時代が別れてるって感じですかね。
- RINA:スタイルは変わったかなと思うんですよ。
- なるほど。
- RINA:コピーバンド・コンテスト観てても面白いですよ。私たちってこんな風に見えてたんや、みたいな。
- HARUNA:本来、踊らなくていいもんね、バンドって。
- RINA:マストになってるもん。
- TOMOMI:衣装を揃えることもね。
- MAMI:ダンスのあるなし、衣装が揃う揃わないも、すごくクオリティに差が出ることになってるから。でも、バンドの本来の姿って、こういうスタイルではないから…。
- TOMOMIさん、責任取ってください(笑)。
- TOMOMI:いや~、ほんまにそうですよ(笑)。
- HARUNA:でも、本当に責任感じるなって思う瞬間がいっぱいあるんです。煽りとか。わたしがこういうキャラだから、ちょっと強い言葉遣いになったりするけど、いやいや、そんな言葉遣いしなくていいから、そんな風に煽らなくていいからと(笑)。
- 悪影響(笑)。
- TOMOMI:本当に申しわけないなって思っちゃう。
- 親御さんに謝らないとですね(笑)。
- HARUNA:みんな、“いくよー”とか言ってるんだもん。あー、ちょっと影響してるなって感じます。
- (笑)。
- RINA:だから、続けなきゃなと思う。いい状態でずっとね。時代に沿って変化しながら、カッコいいバンドでずっと続けなきゃ、責任とれないと思う。
- RINAさんは、ドラム・セミナーも開催されてますよね。
- RINA:はい。
- 受講する人たちはもちろん、RINAさん自身もいい経験になってるんじゃないですか?
- RINA:そうですね。コピーしてくれてる子とかと一緒にツイン・ドラムするとか、すごい嬉しくって。私が叩かないようなフレーズを叩いてくれたりもするし、叩き方を見て、改めて、自分のこういうところを好きになってくれてるんだなっていうのを見直す日なんですよね。だから、ちゃんと魅せるドラマーでいなきゃなって毎回思います。
- 素敵ですね。
- RINA:セミナーに参加してくれる子たちって、みんな激しいんですよ。白いワンピースが似合う女の子なのに、すごくロックな演奏をしてくれて、それって素敵やなって思いますね。
- では最後に、バンドやってる女子中高生にメッセージをお願いします。
- TOMOMI:女の子が楽器を持ってくれてるっていうことがすごい嬉しいから、これからも続けてもらいたいし、いつか同じステージに立てる日が来たらすごく素敵だなと。自分たちもそれまで続けないとなと思います。