「劇場版 とある魔術の禁書目録 -エンデュミオンの奇蹟-」大ヒット記念特集 目次
錦織監督インタビュー その1 |
錦織監督インタビュー その2 |
錦織監督インタビュー その3 |
錦織監督インタビュー その4 |
用語解説 |
キャラ紹介・人物相関図 |
2月23日の公開以来、わずか2日間で興行収入1億円を超える爆発的な記録を打ち立て、ついには興行収入3億円をも突破したという『劇場版 とある魔術の禁書目録 -エンデュミオンの奇蹟-』。この驚異的なヒットは、本邦のアニメ史上に残る快挙であり、ひとつの事件でもあった。このたびは、本作の監督である錦織博氏にインタビューを敢行!! 公開後だからこそ明かせる、作品の内容に深く踏み込んだお話をうかがった。これからはじめて本作を見る方のみならず、すでに劇場に足を運び、本作を堪能したファンにも一読していただきたい内容となっている。
このインタビューを読めば、『劇場版 とある魔術の禁書目録 -エンデュミオンの奇蹟-』の新しい楽しみ方が見えてくる!!
目指したのは劇場版ならではの“お祭り”
――『劇場版 とある魔術の禁書目録 -エンデュミオンの奇蹟-』、興行収入3億円突破おめでとうございます。ここまで大きな流れになると予想されていらっしゃいましたか?
比較的若い層のファンのみなさんにたくさん、かつ繰り返し観ていただいたことが大きいと思います。劇場に行くと、同時期上映の『宇宙戦艦ヤマト2199』や『機動戦士ガンダムUC』とはそれぞれ客層が違っていたのが印象的でした。
――では、早速いくつかご質問をさせていただきたいと思います。劇場版の企画が走りだしたのはいつごろなんですか?
TVシリーズ『とある魔術の禁書目録Ⅱ』が終わった辺りに最初の話がありましたね。実質的には2011年の末から内容の見当をはじめました。最初にプロデューサーサイドからの要請として、“歌”“お祭り感”などがテーマとして提示されたんです。それに対して鎌池和馬先生が原案を考えてくださるという形でした。鎌池さんはいつもそうなんですが、何かをお願いするとものすごい分量の原案やプロットを書いてくださるんですよ。今回も結果的にTVシリーズなら2クールくらい作れてしまうくらいのものをいただきました(笑)。それを下敷きとして劇場版として構築していくところから始めました。
――2クール分も!? それでは、今回の劇場版では使われていない要素も山ほどあるということですか?
情報を削っていったというよりも、原案に記載されていた設定が“存在する”世界観として描いています。たとえば、劇中では説明していないけれど、絵としては盛り込まれていたり……。何回か見なおしていただくことで、新しい発見をしていただけるかもしれません。名前やキーワードを紐解いてもらえれば見えてくるものもあるはずですよ。たとえば、タイトルにもなっている“エンデュミオン”や、重要キャラクターのひとりであるレディリー=タングルロードの設定などは、ギリシア神話からモチーフを得ているので、そのことを踏まえて再度ご覧いただくことで、また違った見方ができるはずです。
――鎌池先生とのやり取りというのは、どのようなものだったのでしょうか?
TVシリーズの時からそうだったんですが、ご多忙にもかかわらず脚本打ち合わせやアフレコにはほぼ全て参加していただいています。「書面をお渡して、要望などをおうかがいする」という形ではなく、よりよい作品に仕上げるために互いに意見を出し合っていく、という形ですね。
TVシリーズでは「原作の持ち味を忠実に再現する」ということが主眼だったので、設定などの説明を重視して、テンポ感をトレードオフにするということもありました。今回はオリジナルのストーリーですし、ビジュアル化することが前提になっていましたので、脚本の段階から映像として見栄えのするものを目指して作っていくことができました。ここが、TVシリーズのときと劇場版の一番大きな違いでしたね。もちろん、『とある魔術の禁書目録』の1エピソードとして、描かれるべき設定やテーマは、漏らさずに盛りこんでいるつもりです。
当初の目標としては、原作小説1冊分くらいのものを想定していたのですが、案の定と言いますか……それを大きく超えるスケールのものになってしまったので、90分という尺の中に収めるのには苦労しましたね。映画として考えた時に、キャラクターやエピソード、シーンなどを思い切って減らすことで尺に合わせるというやり方もあるんですが、今回はシリーズのオールスター総出演のお祭りイベント的作品にしたかったんです。特に『とある』シリーズは、どのキャラクターにも熱烈なファンがいらっしゃるので、時系列的に出せるキャラクターは可能な限り出そう! という心意気で臨みました。
――なるほど。目指したのは“お祭り”だったんですね。
はい。「アニメ映画は、少しくらいつなぎや場面転換が荒かったとしても最後まで失速せずに駆け抜ける感じがほしいね」と、プロデューサーの松倉(友二)さんと話していたんです。『とある魔術の禁書目録』は設定の比重が大きい作品なので、どうしても説明や語りが増えてしまいがちなのですが、今回は思い切って90分に凝縮することで密度が高く、かつ勢いのある作品に仕上げられたと思います。この勢いもまた、“お祭り”には不可欠な要素だと思っています。
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■「劇場版 とある魔術の禁書目録 -エンデュミオンの奇蹟-」特集一覧
・錦織監督インタビュー(その1)
・錦織監督インタビュー(その2)
・錦織監督インタビュー(その3)
・錦織監督インタビュー(その4)
・とある魔術の禁書目録 用語解説
・とある魔術の禁書目録 キャラクター紹介・人物相関図
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